老後における立ち位置の変化を認識しておく

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定年前に頂点となる地位名声

リタイヤ時期が近づいた方の中には、これまでの実績やネットワークをフルに活用し、起業しようと考えられている方もいらっしゃるはずです。これまで積み上げたスキルや経験は、確かにとても大きな物となっているはずです。また、人的ネットワークも多岐に渡る幅広いものであることでしょう。

このため、次のような確信を得ることになるはずです。

「定年後の起業は早期に利益を生むことだろう」

特に、現在の地位が高ければそれだけ、成功は確実なものとして見えるかもしれません。たとえば現在、上場企業の部長職についている方であれば、得意先にも部下にも幅広い人脈もあるはずです。業界についても精通していることから、いつでもビジネスを立ち上げる実質的な素材は既にあるものと認識しています。

ところがです。

同様の素材を持ち、定年後に独立した方の多くが、予想もしなかった苦労を強いられています。これはなぜでしょうか。

定年後にわかる多きな意識のギャップとは

定年を迎える直前において、大手企業の部長職であった場合、単独決済において年間数十億のお金を動かすことすら可能でした。このため、多くの企業が面会を求めたはずです。

また、社内においても地位名声は強固です。。本社、支社のみならず、全世界的に存在する関連会社においてもそれは同様であったはずです。

しかし、定年の瞬間において、これらのすべてを失うことになります。あくまでも大手企業の部長職という部分が人を引き寄せていたわけであり、定年と同時にその地位とは決別しなければならないからです。

このため、定年後に起業し、いままでの得意先を回ると、言いしれぬ憤りを感じるはずです。これまであれほど慕ってくれた関連企業や得意先企業の経営者の態度が全く違うのです。

また、「定年したとしても、いつまでもついて行きます」といってくれた部下の多くは、定年以降、徐々に疎遠となるはずです。たまに家を訪問してくれる部下もいますが、それもほんの少数です。

いかがでしょうか。実はこれが現実なのです。

ですから、職を退いた瞬間から、これまでの栄光の多くは、用いることができず、それを前提において、老後の起業計画を立てる必要があるのです。新人起業家としての新たなスタートを切らなければならないことを、十分に認識しておく必要があるわけです。

しかし、新人とはいえ、積上がったスキルや知識は、フルに発揮することができることでしょう。また、起業規模についても、自由に調整することができます。

このため、それまでの大きな規模を一旦忘れ、今後の老後を楽しく充実して過ごすことのできる小さなビジネスを立ち上げられるのも、ひとつの選択肢として有効となるはずです。

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